将棋の盤と駒

将棋の盤は、縦と横に9マスずつ、合わせて81マスに区切られた四角い盤です。その上に先手と後手が20枚ずつ駒を並べます。1手ずつ交互に指し、玉を詰ませれば勝ち。

マスの呼び方:筋と段

盤の縦の列を「筋(すじ)」、横の行を「段(だん)」と呼びます。筋は先手から見て右から左へ1〜9、段は上から下へ一〜九と数えます。

マスは筋と段を組み合わせて「7六」のように呼びます。先に筋の数字、あとに段の漢数字です。盤のちょうど真ん中は「5五」です。棋譜(対局の記録)もこの呼び方で書くので、最初に覚えておくと便利です。

987654321一二三四五六七八九
色の付いたマスは7六・5五・1一(1一は右上の角)

読むときは、筋と段の数字を続けて「7六(ななろく)」「5五(ごご)」のように言います。4は「よん」、7は「なな」、9は「きゅう」と読むのがふつうです。「し」「しち」「く」は、ほかの数字と聞き間違えやすいからです。

段の数え方は、後手の人にとっても同じです。後手から見ると、自分のいちばん手前が九段目ではなく一段目になります。盤の呼び方は、いつも先手から見た向きで決まっています。

駒の種類と枚数

駒は8種類、1人20枚です。いちばん大切な駒が玉で、これを取られないように守りながら、相手の玉を追い詰めます。

1人が使う駒(合計20枚)
駒読み枚数
玉・王ぎょく・おう1枚
飛車ひしゃ1枚
角かく1枚
金きん2枚
銀ぎん2枚
桂馬けいま2枚
香車きょうしゃ2枚
歩ふ9枚

飛車と角は動ける範囲が広い強い駒で、「大駒(おおごま)」と呼ばれます。金・銀・桂馬・香車・歩は「小駒(こごま)」です。それぞれの動き方は駒の動きで図にしています。

初期配置:手前の3段に並べる

対局の始めは、自分の側の手前3段に駒を並べます。いちばん手前の段に左から香車・桂馬・銀・金・玉・金・銀・桂馬・香車。その1つ奥の段に、左から2筋目に角、右から2筋目に飛車。3段目には歩を9枚、横一列に置きます。

987654321一二三四五六七八九香歩歩香桂角歩歩飛桂銀歩歩銀金歩歩金王歩歩玉金歩歩金銀歩歩銀桂飛歩歩角桂香歩歩香
上が後手、下が先手。後手の駒は逆向きに置かれている

相手も同じように並べるので、自分の飛車の正面には相手の角が、自分の角の正面には相手の飛車が来ます。駒の持ち主は向きで見分け、尖った先が相手のほうを向いている駒が自分の駒です。

並べる順番と、配置の覚え方

友だち同士なら、どの駒から並べても構いません。ただ、正式な場では玉から順に並べる作法があり、よく知られているのが「大橋流」です。玉を置いたら、金・銀・桂馬・香車を左右1枚ずつ外側へ向かって並べ、角と飛車を置いてから、最後に歩を並べます。

配置で迷いやすいのは、飛車と角の位置です。「飛車は右、角は左」と覚えましょう。自分から見て右側(2筋)に飛車、左側(8筋)に角です。

987654321七八九歩香歩飛桂歩銀歩金歩玉歩金歩銀歩角桂歩香
先手から見て、右の2八に飛車、左の8八に角

先手と後手の決め方

先に指す側を先手、あとに指す側を後手といいます。次にどちらが指す番かを「手番」といいます。公式の対局では「振り駒」で決めます。上座(目上)の人の歩を5枚振り、「歩」の面が多く出ればその人が先手、「と」の面が多く出れば相手が先手です。

振った駒が立ったり、ほかの駒と重なったりしたときは、その駒を数えずに残りの駒で決めます。それで「歩」と「と」が同じ数になったら、もう一度振ります。

友だち同士なら、じゃんけんで決めても構いません。このサイトでは次のように決まります。

  • AIと対局:設定の「AI対戦での手番」で先手・後手を選べます
  • だれかと対局:相手探しでは先手・後手をランダムに決めます。友だちとの対局では部屋を作る人が「ランダム」「先手」「後手」から選べます

勝ち負けの決まり方

相手の玉を、どこへ逃げても取られてしまう状態にすれば勝ちです。これを「詰み」といいます。詰みの形は王手と詰みの章で詳しく見ていきます。

実際の対局では、詰む前に負けを認めて「負けました」と言うことが多く、これを「投了(とうりょう)」といいます。ほかに、反則の手を指したとき(反則)や、持ち時間を使い切ったときも負けになります。

よくある間違い

  • 飛車と角を左右逆に並べてしまう。自分から見て右が飛車、左が角です
  • 筋を左から数えてしまう。1筋は先手から見て右端で、左端が9筋です
  • 後手のとき、自分の手前を一段目と数えない。段はいつも先手から見た向きで、後手の手前が一段目です
  • 王将と玉将で動きが違うと思ってしまう。呼び名が違うだけで、動きは同じです

確認問題

  1. 問1色の付いたマスは、何と呼びますか。

    987654321一二三四五六七八九
    色の付いたマスの呼び方は?

    答え3四(さんよん)です。右から3列目なので3筋、上から4段目なので四段目です。

  2. 問2初期配置で、先手の角はどのマスにありますか。

    答え8八です。「飛車は右、角は左」なので、先手から見て左側の8筋、手前から2段目にあります。飛車は反対側の2八です。

  3. 問3振り駒をしたら、「歩」が2枚、「と」が2枚で、1枚が立っていました。先手はどちらですか。

    答えまだ決まりません。立った駒は数えないので、「歩」と「と」が2枚ずつの同数です。もう一度振り直します。

この章のまとめ

  • マスは「7六」のように、筋(1〜9)と段(一〜九)で呼ぶ
  • 駒は8種類・1人20枚。飛車と角が大駒、ほかは小駒
  • 手前3段に並べ、先手から1手ずつ交互に指す
  • 相手の玉を詰ませるか、相手が投了すれば勝ち

最終更新日:2026年9月28日